春先に鮮やかな花を咲かせる百日紅（サルスベリ）。
一見すると美しい花を楽しめる植物ですが、実は植えてはいけない理由があります。
今回の記事では、百日紅を植える際の注意点や、その花言葉についてご紹介します。
サルスベリを植えてはいけない理由は？
サルスベリを庭に植える前に、植えてはいけない理由について知っておくことで、それらに対策を講じることができます。
以下では、植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
理由① こぼれ種で繁殖する可能性がある
美しい花を楽しむ一方で、庭への影響を考えなければならない植物、それが百日紅（サルスベリ）です。
その植えてはいけない理由の一つとして、こぼれた種が簡単に発芽し、意図せず繁殖する可能性があることが挙げられます。
しかし、あくまで可能性があるというだけで、実際にこぼれ種で繁殖することは稀のようです。
もし、こぼれ種で繁殖してしまった際には対策として、種ができる前に花を定期的に摘み取ったり、発芽した苗の取り除きを行うなどして、こぼれ種からの繁殖を抑えましょう。
慎重な庭づくりを心掛けつつ、美しい花を楽しむためには、こぼれ種での繁殖に対する注意が欠かせません。
理由② 大きく成長する
サルスベリは美しい花を咲かせる反面、庭に植える際には慎重な注意が必要です。その植えてはいけない理由の一つとして、その植物の成長力が挙げられます。
サルスベリは大きく成長し、他の植物や庭の配置に影響を及ぼす可能性があり、成熟すると高さや広がりが増し、最大で約10mまで成長します。
これにより、近くの他の植物を圧迫することがあります。また、他の花や樹木がサルスベリにより十分な光を受けられなくなり、庭全体のバランスが崩れることも考えられます。
サルスベリを庭に植える際には、その成長力に留意し、植え付けるスペースや配置に気をつけることが大切です。
定期的な剪定や適切なスペース確保を心がければ、美しい花を楽しみながら庭のバランスを保つことができます。植物の成長特性を理解し、庭づくりを楽しんでください。
理由③ 墓地やお寺にあるから
サルスベリを庭に植える際、注意が必要な理由の一つは、その歴史的背景にあります。
サルスベリは昔から日本の墓地やお寺でよく見かけられていることから、そういった植物だというイメージが強く結びついています。
そのようなイメージがサルスベリにはある為、一部では庭木としてふさわしくないとされており、植えてはいけないとされています。
庭づくりにおいては、その背後にある文化や歴史を理解し、適切に扱うことが大切です。
理由④ 滑る（スベル）は縁起が悪いから
サルスベリを庭に植えることに慎重になるべき理由の一つは、サルスベリが「滑る（スベル）」という言葉に通ずるとされている事です。
日本語において、「滑る」は受験や運気が落ちると考えられ、縁起が悪いとされています。このことから、サルスベリを植えることで縁起が悪くなると考えられています。
庭においては、植物にまつわる言い伝えや風習に留意することが、心地よい空間づくりにつながります。
美しい花を植える際には、その植物が持つ文化的背景・言葉の背後にある要素を理解し、バランスよく取り入れることが大切です。
理由⑤ 木がつるつるして子供が登ったら危ないから
サルスベリは美しい花を咲かせる一方で、庭に植える際に注意が必要な理由があります。
その中でも、理由の一つとして挙げられるのが「木がつるつるして子供が登ったら危ない」という点です。
サルスベリの木はつるつるとした茎や幹を持ち、その特性から子供が登ると危険を伴います。
その為、庭は子供たちが遊ぶことが多いため、不適切な場所に植えると危険です。
庭づくりにおいては、植物の特性や配置によって生じる安全上の問題も考慮することが必要です。
美しい花を楽しむ一方で、庭全体の安全を確保するためにも、植物選びには慎重さが求められます。
サルスベリの花言葉は怖い？
サルスベリの花言葉は「雄弁」「あなたを信じる」「愛嬌」「不用意」「饒舌」です。
サルスベリの花言葉には、特に怖いと感じるような言葉は含まれていない様なので安心です。
庭に植物を植える際は、その花を楽しむ一方で、花言葉の意味にも注意が必要です。
サルスベリの木の意味は？
百日紅（サルスベリ）は、美しい花を咲かせる樹木として知られていますが、なぜこのような名前で、このような字を書くのでしょうか？何か意味などがあるのでしょうか？
調べてみたところ、百日紅（サルスベリ）の由来についてはいくつかあるようで、
・花が百日間もの間、咲くことから「百日紅」と名づけられた説
・猿が木から落ちそうな木だからという説
・旅の途中の王子が竜神の生贄になってた娘を助け、恋中となった二人が100日後の再会を約束するも娘が他界してしまい、その娘の墓から紅色の花が咲く木が生えてきたいう朝鮮半島の伝説に由来する説
などの由来があります。どれも納得できそうな由来ですね。
サルスベリを小さく育てるには？
美しい花を楽しむ一方で、庭のスペースに注意が必要な百日紅（サルスベリ）。
大きく成長する特性を持つため、小さな庭や鉢植えでの栽培を考える方も多いでしょう。
では、サルスベリを小さく育てるためのコツは何でしょうか？
鉢選びの注意
まず、鉢選びが重要です。サルスベリを小さく育てるなら、ほどよい大きさの鉢を選びましょう。
定期的な剪定
サルスベリは成長が早く、放置すると大きくなりすぎることがあります。
定期的な剪定でコンパクトに仕上げることができます。
これらのポイントを押さえながら、サルスベリを小さく育て、美しい花を庭やベランダで楽しむことができます。
まとめ
今回は、百日紅（サルスベリ）を植えてはいけない理由や花言葉は怖いのかなどについてご紹介しました。
サルスベリは、その成長度合いなどから植えてはいけないとされていますが、鉢植えで栽培してコンパクトに育てるなど、それらにきちんと対策を講じていれば植えることは可能な植物です。
また、縁起が悪いとされていることに関しても、それらを信じる信じないは個人の自由ですので、植えること自体は可能です。
サルスベリを植えるかどうか検討している方は、今回ご紹介したポイントに注意して植えてみてはいかがでしょうか。
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