朝顔は夏の庭を彩る定番植物ですが、「庭に植えると大変なことになる」と言われるのには、きちんとした理由があります。

問題になりやすいのは朝顔全体ではなく、特定の性質をもつ種類です。

朝顔は育てる際のポイントや注意点を押さえることで、美しい花を楽しむことができます。

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朝顔を庭に植えてはいけない理由は?

朝顔を庭に植える際には、いくつかの注意が必要です。

以下では、朝顔を植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。

 

宿根朝顔は想像以上に増える

特に注意が必要なのが宿根朝顔です。
一年草の朝顔と同じ感覚で庭に植えると、後から後悔するケースが非常に多く見られます。

宿根朝顔は、地上部を刈っても地下の根が残り、翌年以降も自然に芽を出します。
実際に庭の隅に1株だけ植えたつもりが、翌年には周囲一帯に芽が出て、気づけば花壇全体を覆ってしまった、という失敗談は珍しくありません。

さらに厄介なのが、繁殖スピードです。
生育期になると一気につるを伸ばし、周囲の植物よりも早く日光と水分を確保します。その結果、他の草花が弱ったり、枯れてしまうケースもあります。

つる被害で庭・フェンス・家屋に影響が出る

朝顔は自立できない植物のため、必ず何かに巻き付いて成長します。
庭に地植えすると、近くの低木や宿根草、さらにはフェンスや外壁にまでつるが伸びていきます。

特によくあるのが、

・フェンスに絡みつき、外すのが困難になる
・壁面の細かな隙間に入り込み、塗装を傷める
・雨どいや支柱に絡み、見た目が乱れる

といったトラブルです。

「きれいだから」と放置していると、シーズン後の片付けが想像以上に大変になるのが朝顔の特徴です。

「植えても問題ない朝顔」もある

「朝顔=庭に植えてはいけない」と誤解されがちですが、
すべての朝顔が危険というわけではありません。

 

一年草と宿根朝顔の決定的な違い

最大の違いは翌年も生えてくるかどうかです。

一年草の朝顔
→ 秋に枯れれば基本的に終了。管理しやすい

宿根朝顔
→ 冬越しし、翌年も自然発生する可能性が高い

園芸店やホームセンターでよく売られている一般的な朝顔の多くは一年草です。このタイプであれば、適切に管理すれば庭植えでも大きな問題は起きにくいでしょう。

初心者が間違えやすいポイント

初心者が特に間違えやすいのが、「朝顔」という名前だけで判断してしまうことです。
宿根朝顔は見た目が似ているため、購入時に気づかないケースもあります。

「毎年勝手に生える」

「冬に完全に枯れない」
こうした特徴がある場合は、宿根朝顔の可能性を疑った方が安全です。

 

庭で育てる場合の現実的な対策

「分かった上で、それでも庭で育てたい」という人もいるでしょう。
その場合は、放任ではなく管理前提で考える必要があります。

地植えで後悔しないための管理条件

地植えするなら、以下の条件を満たしているかが重要です。

・他の植物と距離を取れるスペースがある
・フェンスや壁から十分離せる
・定期的に剪定できる時間がある

特に宿根朝顔の場合、「一度植えたら毎年管理する覚悟」がないと後悔につながります。

剪定・処分で必ず守るべきルール

朝顔は刈り取ったつるから再生することがあります。
剪定後にそのまま庭に放置すると、根付いて増殖する原因になります。

実際によくある失敗が、

・剪定したつるを花壇の端に置いたまま
・数週間後、そこから新芽が出ていた

というケースです。

剪定後は必ず可燃ごみとして処分するか、再生しない状態にしてから廃棄することが重要です。

庭植えが不安な人におすすめの育て方

「増えすぎが心配」「管理に自信がない」という場合は、
庭植えにこだわる必要はありません。

 鉢植えが向いているケース

鉢植えであれば、

・根の広がりを制限できる
・繁殖をコントロールしやすい
・シーズン後の処分が簡単

といったメリットがあります。
特に宿根朝顔は、最初から鉢植え一択と考えても良いでしょう。

フェンス・ネット利用時の注意点

フェンスやネットを使う場合でも、誘導しっぱなしはNGです。
つるは定期的に向きを直し、不要な方向へ伸びたものは早めに切り戻します。

「あとでまとめて切ろう」と思うと、絡みすぎて手が付けられなくなるのが朝顔の怖さです。

まとめ|
朝顔は「種類」と「場所」を間違えなければ怖くない

朝顔が「庭に植えてはいけない」と言われる主な理由は、宿根朝顔の強すぎる繁殖力とつる被害にあります。

一方で、一般的な一年草の朝顔であれば、適切な場所と管理を意識すれば大きな問題は起きにくい植物です。

重要なのは、

・種類を見極めること
・地植えか鉢植えかを環境で判断すること

この2点です。
朝顔は扱いを間違えなければ、夏の庭を楽しませてくれる魅力的な植物でもあります。