カモミールは植えてはいけない?増えすぎ・害虫・アレルギーの対策と後悔しない育て方を紹介
カモミールは可憐な白い花とやさしい香りで人気のハーブですが、実際に庭へ植えてみると「思っていたのと違った」と後悔する人も少なくありません。
特に地植えの場合、放任すると手に負えなくなるケースがあるのが、この植物の特徴です。
ここでは、実際によくある失敗例を交えながら解説します。
実は、春に植える際に気をつけたい花はカモミールだけではありません。ほかにも初心者が後悔しやすい植物がありますので、あわせてチェックしておきましょう。
庭づくりで失敗しないために、植える前にぜひ参考にしてみてください。
カモミールを植えてはいけない理由は?

カモミールには、いくつかの植えてはいけない理由が存在します。
以下では、植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
こぼれ種で“想像以上”に増える
実際に広がる範囲
カモミールは花後に大量の種をつけます。
風や雨で地面に落ちた種がそのまま発芽し、翌シーズンには思いがけない場所から芽を出します。
実際によくあるケースでは、
・花壇の一角(30cm四方)に植えたはずが
・翌年には1〜2㎡ほどに拡大
・レンガの隙間や通路脇からも発芽
ということが起こります。
特に温暖地(関東〜関西)では発芽率が高く、秋まき後にそのまま越冬し、春に一気に広がります。
逆に寒冷地では発芽が不安定なこともありますが、暖冬年は増えやすい傾向があります。
ジャーマンとローマンでリスクが違う
カモミールには大きく分けて、
ジャーマンカモミール(1年草)とローマンカモミール(多年草)があります。
この違いを理解せずに植えると、期待と現実がズレます。
ジャーマンカモミール(1年草)
・花数が多い
・こぼれ種で更新
・毎年“違う場所”から生えてくる
ローマンカモミール(多年草)
・花数はやや少なめ
・横に広がる性質
・年々株が大きくなる
「毎年植え替えなくていいから」とローマンを選んだ結果、
想像以上に横へ広がり、他の植物を圧迫する例もあります。
花数・広がり方比較
花をたくさん楽しみたいならジャーマンですが、
その分、種の数も多い=翌年の増殖リスクも高いです。
一方ローマンは花は控えめですが、株自体が広がります。
狭い庭ではどちらも油断できません。
害虫が集まりやすい環境を作る
ハーブ=虫除け、というイメージを持つ初心者は多いですが、カモミールは例外です。
集まる害虫と、その被害としては、
アブラムシ
春先に、新芽にびっしり付くことがあります。
特に窒素分の多い土壌では発生しやすく、増殖スピードが非常に速いです。
放置すると、
・花が変形する
・ベタつき(排泄物)が出る
・すす病が発生
といった二次被害も出ます。
ハダニ
乾燥が続く初夏〜真夏に発生しやすい害虫です。
葉裏に寄生し、白い斑点状の症状が出ます。
特に鉢植えで水切れを起こすと一気に増えます。
周囲植物への波及
カモミールに付いたアブラムシが、
・バラ
・野菜苗
・他のハーブ
へ移動することもあります。
「カモミールだけの問題」では済まないのが厄介な点です。
キク科アレルギーがある家庭は注意
カモミールはキク科植物です。
キク科アレルギーを持つ人の場合、
・鼻づまり
・くしゃみ
・目のかゆみ
が出ることがあります。
庭植えの場合、開花期(春〜初夏)は花粉が飛散します。
家族に花粉症体質の方がいるなら、植える前に慎重に判断すべきです。
植えるのを避けた方が良い人

管理が苦手
花後の摘み取りや剪定をしないと、種がどんどん落ちます。
放任スタイルの庭には不向きです。
狭い庭
1〜2㎡しかない庭では、広がりが目立ちやすく、他の植物のスペースを奪います。
他の宿根草メイン
多年草の足元に入り込み、景観を乱すことがあります。
花粉症体質
キク科アレルギーが疑われる方は特に注意。
植えたい場合の安全な育て方

鉢植え管理
鉢植えなら、
・種の拡散を抑えられる
・害虫が出ても隔離できる
・広がりすぎない
初心者はまず鉢から始めるのが安全です。
こぼれ種を防ぐ具体策
・花が終わる前に摘み取る
・種ができる前に収穫する
・防草シート上に植える
・周囲をレンガで囲う
特に収穫兼剪定は効果的です。
地植えするならここに植える
・境界から離す
・他の植物と距離を取る
・日当たり・水はけの良い場所
湿気が多い場所では蒸れやすく、病害も出やすいです。
まとめ

カモミールは決して“植えてはいけない植物”ではありません。
しかし、
・増えすぎる
・害虫が出やすい
・アレルギーの可能性
といった特徴を知らずに植えると後悔しやすい植物です。
特性を理解し、管理できる環境であれば、美しい花と香りを楽しめます。
「可愛いから」だけで決めず、
自分の庭の広さと管理スタイルに合うかを基準に判断しましょう。

