蝋梅は美しい花を咲かせますが、植える場所や目的によっては避けた方が良い場合もあります。
今回の記事では、なぜ蝋梅を植えてはいけないのか、花が咲くまでにかかる時間や風水効果についてわかりやすく解説します。
植える際のお役に立てれば幸いです
蝋梅を庭に植えてはいけない理由は?
蝋梅(ロウバイ)は美しい花で知られていますが、庭に植える際には注意が必要です。
以下では、植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
理由① 毒がある
蝋梅(ロウバイ)は美しい花が特徴的ですが、庭に植える際には注意が必要な理由があります。
まず、蝋梅には毒が含まれています。これは、特に小さな子供やペットにとって危険となります。
毒のある植物を庭に植えることで、接触によるトラブルを招く可能性があります。
理由② 鳥害がある
蝋梅(ロウバイ)は美しい花を楽しめる植物ですが、庭に植えてはいけない理由②は鳥害が懸念されることです。
蝋梅の実は小鳥にとって魅力的で、特に冬季になるとエサとして利用されることがあります。これにより、実がついている蝋梅は鳥害を受けやすくなります。
鳥害によって、花や葉が傷ついたり、実が摘まれることで植物の成長に影響を及ぼす可能性があります。特に蝋梅は成熟するのに時間がかかるため、これらの被害は庭への悪影響をもたらす可能性があります。
理由③ 実がつく木は縁起が悪い
蝋梅(ロウバイ)は美しい花で知られていますが、庭に植えてはいけない理由③は実がつく木として縁起が悪いとされることです。
これは、実のついた木が「身割れ」を連想させることから、縁起が悪いとされる迷信に由来しています。
その為、庭に植える場合はこの観点を考慮して検討する必要があります。
しかし、これらはあくまで一部の見解であり、信じる信じないは個人の自由ですし、実際には、実のなる木を庭に植えることで得られる恩恵も多いので、迷信など信じないという方は植えても全く問題はありません。
理由④ なかなか花が咲かない
蝋梅(ロウバイ)は美しい花が魅力的ですが、庭に植えてはいけない理由④は花がなかなか咲かないという点です。
蝋梅は成長が遅く、ある程度成長したとしても、他の花がだいたい春に咲くのに対し、蝋梅の開花時期は冬の季節で12月から2月となっています。
そのため、即座に花を楽しむことが難しく、庭づくりの計画が必要です。
この特性は、栽培に忍耐が必要であることを意味します。初めて蝋梅を植える方は、花が咲くのを待つ間に他の植物や庭のデザインを考え、庭全体の調和を図ることがおすすめです。
適切なケアを施し、花が咲くのを待ちながら庭を楽しむことができれば、蝋梅の美しい花に癒されることでしょう。
理由⑤ 花をヒヨドリに食べられる
蝋梅(ロウバイ)は美しい花を咲かせますが、庭に植えてはいけない理由⑤は花をヒヨドリに食べられる可能性があることです。
蝋梅の花はヒヨドリにとって美味しいエサとなります。特に冬季になると、ヒヨドリが花をついばむことがよくあります。
この鳥害は、蝋梅の花が傷つく原因となります。ヒヨドリが花を食べることで、見た目の美しさだけでなく、植物の成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。
蝋梅を庭に植える場合は、鳥害対策が必要となります。
蝋梅(ロウバイ)を植える時に気をつけること
蝋梅は美しい花が楽しめる植物ですが、植える際には注意が必要です。
植える際には、以下のポイントに注意して植えるようにしましょう。
毒性があるためペットや子供の手が届かない場所に植える
蝋梅(ロウバイ)は美しい花を咲かせる一方で、毒性があるため注意が必要です。
特に、庭に植える場合はペットや小さな子供の手の届く範囲には植えないようにしましょう。蝋梅には毒が含まれており、誤って口に入れると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
庭への植栽を検討する際は、毒性に配慮しつつ、ペットや子供が接触できないように配置すると良いでしょう。
毒性に配慮しつつ、慎重に蝋梅を育てることで、美しい庭を楽しむことができます。
蝋梅の剪定は、年2回の時期にする!その時期は?
蝋梅(ロウバイ)を庭に植える際、剪定は大切なケアの一環です。
蝋梅は年2回の剪定が効果的です。剪定の時期としては、開花後の2月中旬~3月と11月が適しています。
開花後の2月中旬~3月の剪定では徒長した枝を切り戻し、11月の剪定では伸びすぎた枝の先を軽く剪定すると良いでしょう。
さらに、枝が密集していたら5月頃にも軽く剪定すると尚良いです。
ただし、花芽が付く6~7月頃は剪定を避けるようにしましょう。
剪定を怠ると、花の咲き具合や樹形が乱れがちになるため、定期的な剪定で蝋梅を健康で美しい状態に保ちましょう。
大きくなりすぎた蝋梅の剪定はどうすればいい?
庭に植えた蝋梅(ロウバイ)が大きくなりすぎてしまった場合、適切な剪定が必要です。
大きな蝋梅は樹形が乱れがちで、風通しが悪くなる可能性があります。大きくなりすぎた蝋梅は、以下の剪定方法で剪定すると良いでしょう。
根元から出たひこばえを2~3本残して切る
ひこばえ(切り株から出た芽)は栄養を多く吸い取ってしまうため、2~3本以外は根元から切り落としましょう。
樹形を乱している枝を切る
樹形を整えるために、混みあった枝を剪定して整理しましょう。
一度花が咲いた枝は短く切る
ロウバイはその年に伸びた枝に花芽をつける特徴があります。そのため、一度花が咲いてしまっている枝は短く切りましょう。
枯れた枝や古い枝を間引く
枯れた枝や古い枝は間引きましょう。
大きな蝋梅に対する剪定は慎重かつ計画的に行うことで、美しい姿を保ちながら健康的な成長を促進できます。
網を貼り鳥害対策をする
蝋梅(ロウバイ)を庭に植えると、美しい花を楽しむことができますが、気をつけなければならないことがあります。
それは、鳥害という問題です。ヒヨドリなどの鳥が花を食べてしまうことがあり、花が傷ついてしまう可能性があります。
そこで、鳥害対策として網を使うことがおすすめです。網を蝋梅の周りに張ることで、鳥が花に近づくのを防ぐことができます。これによって、花がしっかり咲き、美しい庭を楽しむことができます。
花が咲くまで時間はかかりますが、最初は小さな花が咲き、成長していきます。根気よく待ってあげると、美しい花を見ることができるでしょう。
蝋梅の花が咲くまで何年かかる?
蝋梅(ロウバイ)の美しい花を楽しむためには、花が咲くまでの時間を知っておくことが重要です。蝋梅は比較的成長が遅く、
種から育てた場合、おおよそ6年程度かかることが一般的です。
ただし、栽培環境が合わない場合は、花が咲くまでに10年以上かかることもあります。なので、蝋梅の花を咲かせるためには根気強く育てることが必要となります。
また、購入した蝋梅の苗木がどのくらい成長しているかにもよりますが、花が咲かない時でも4年くらいは様子を見る必要があるそうです。
蝋梅は花を咲かせるまでかなり根気のいる植物なので、花が咲くまで時間のかかる植物としてある程度受け入れて育てましょう。
蝋梅の実は取った方がいい?
蝋梅(ロウバイ)の実は、そのまま付けておくと樹の体力を奪ってしまう可能性があるため、早めに取ってしまった方が良いと言われています。
また、蝋梅の実は毒が含まれているため、小さな子供やペットが誤って口に入れてしまう危険性があったり、
さらには、実がついている事により鳥害が懸念され、鳥が実をついばむことで植物が傷つき、成長に悪影響を与える可能性があります。
以上の事から、蝋梅の実は取った方が良いと言えるでしょう。ただし、取る際には手袋を着用するなどして、直接触れないように注意しましょう。
蝋梅の寿命は何年?
蝋梅(ロウバイ)を庭に植える際に気になるのが、その寿命です。
蝋梅の寿命は様々な要因により影響されますが、一般的に蝋梅は非常に長寿な植物で、庭木としては100年以上の寿命があると言われています。
樹木の長寿には定期的な剪定や適切な栄養供給、病害虫の予防対策が重要です。また、環境の変化や気候条件も寿命に影響を与える要素となります。
適切な栽培方法を行い、蝋梅と共に長生きしましょう。
蝋梅(ロウバイ)の風水効果は金運アップ!植える方角は?
蝋梅(ロウバイ)は美しい花だけでなく、風水的な効果も期待される植物です。特に金運アップに寄与するとされ、植える方角にも注意が必要です。
風水では、蝋梅は主に西・南西の方角に植えることが良いとされています。
これらの方角に蝋梅を植えることで、金運を呼び込む効果が期待されます。
適切な剪定や栄養管理を行いながら、風水的なポイントも考慮しつつ蝋梅を育てることで、金運アップとともに庭を彩りましょう。
蝋梅の花言葉
蝋梅(ロウバイ)はその美しい花姿だけでなく、花言葉も豊かな意味を持っています。
蝋梅の花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」です。
これらの花言葉の由来は、花の少ない冬期にそっと黄色い花を咲かせる、ひかえめで奥ゆかしい蝋梅の姿からだとされています。
蝋梅を地植えする時期は?
蝋梅(ロウバイ)を庭に植える際、適切な時期を選ぶことが重要です。
一般的に蝋梅の植え付けに適した時期は、落葉中の11月から3月にかけてです。
ただし、寒さが厳しい地域の場合、1月~2月上旬あたりは植え付けを避けることがおすすめです。
秋から初冬が最適な時期とされる理由は、土地がまだ温かく、植物が根を張りやすい状態になっているからです。また、春になると成長が活発になり、植物が根付きやすくなります。
これによって、植え付けた蝋梅がしっかりと根を張り、次第に成長していくことが期待されます。
蝋梅を地植えする際は、まず適切な場所を選び、土壌の改良を行いましょう。日当たりが良く、排水が良い場所が適しています。また、風水的なポイントも考慮して、西や南西に植えると良いとされています。
地植えの際には、植え付けた後に十分に水を与え、適切なケアを行いながら、蝋梅を健康に育てていくことが大切です。
蝋梅の庭植えの育て方
蝋梅(ロウバイ)を庭に植える際の育て方にはいくつかポイントがあります。これらを押さえて、美しい蝋梅の花を楽しむことができます。
日当たりと水はけ
庭植えの場合は直射日光のあたらない半日陰に植えつけましょう。
過湿に弱く、根腐れを起こして枯れやすいので、水はけのよい土壌に植えましょう。
水やり
4月から10月上旬まで行うようにし、土の表面が乾いたら十分に与えましょう。
肥料
成長期の4月から5月と、12月に寒肥として緩効性化成肥料などの肥料を与えましょう。
植え付け
落葉期の11月から12月、または2月中旬から3月に行いましょう。
剪定
成木になると樹形が自然と整うので、一般的には剪定の必要はないですが、
まだ若木で樹形が乱れてしまう場合は、新葉が出る前の3月に枯れ枝や徒長枝を切るようにしましょう。
これらのポイントを守りながら、庭に植えた蝋梅を大切に育てることで、四季折々の美しい姿を楽しむことができます。
蝋梅の鉢植えの育て方
蝋梅(ロウバイ)を鉢植えで育てる際には、適切なケアが必要です。以下は、美しい花を楽しむための蝋梅の鉢植えの育て方のポイントです。
鉢の選定
深さが30cm以上ある鉢を選びましょう。蝋梅は鉢植えしたとしても、2mくらいになる場合がある為、深さと広さが十分な大きさの鉢が必要です。
日当たりと土壌
直射日光の当たらない、日当たりが良い場所に鉢を置きましょう。
また、蝋梅は多湿に弱い特徴がある為、水はけのよい土で栽培しましょう。
水やり
表面の土が乾いたら、鉢の底から流れ出ほどたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
4月から5月にかけてと、12月に緩効性肥料を与えましょう。
植え替え
植え替えは2年から3年に1回のペースで行いましょう。
鉢底の穴から根が見え始めたら、植え替えのタイミングなので準備を始めましょう。
植え替えの時期は植え付けと同じ11月から12月、あるいは2月中旬から3月にかけてに行いましょう。
花が咲くまでかなり時間はかかりますが、適切なケアを心がけながら、鉢植えで蝋梅が咲く日を楽しみに日々を過ごしましょう。
まとめ
今回は、蝋梅を庭に植えてはいけない理由や花が風水効果・庭植えや鉢植えでの育て方などについてご紹介しました。
蝋梅は、いろいろな要因から植えてはいけないとされていますが、それぞれ対策を講じれば植えることは可能な植物です。
蝋梅を植えてみるかどうか検討している方は、今回ご紹介したポイントに注意して植えてみてはいかがでしょうか。
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