オキザリスは美しい花を咲かせ、庭や鉢植えで人気のある植物ですが、その魅力とは裏腹に、植えてはいけない理由がいくつか存在します。
今回の記事では、オキザリスを植えてはいけない理由から、その撲滅・駆除方法までを詳しく解説します。
また、オキザリスを植える際に気をつけることや育て方についてもご紹介します。庭や鉢植えにオキザリスを植える前に、そのリスクと対策を理解しておくことが重要です。
オキザリスを植えてはいけない理由は?
オキザリスは美しい花を咲かせて庭を彩りますが、いくつかの植えてはいけない理由が存在します。
以下では、植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
理由① 繁殖力がある
オキザリスを植えてはいけない理由の1つは、その驚異的な繁殖力にあります。
オキザリスは、わずかな株からでも急速に増殖します。その地下茎や種は、適切な環境下であれば非常に速く成長し、周囲に広がっていきます。
この繁殖力により、他の植物の生育を圧迫し、庭や園芸スペースをオキザリスが埋め尽くしてしまい、手に負えないほどの状況に陥ることがあります。
庭や鉢植えにオキザリスを植える際には、その繁殖力に注意が必要です。
理由② 毒性がある
オキザリスを植えてはいけない理由の一つは、その毒性があげられます。
オキザリスには、シュウ酸と呼ばれる成分が含まれています。その為、誤って口にすると体調不良を引き起こす可能性があります。特に、小さな子供やペットが誤ってオキザリスを口に入れると危険です。
庭や鉢植えにオキザリスを植える際には、その毒性を理解し、十分な注意が必要です。
理由③ 駆除が大変
オキザリスを植えてはいけない理由の一つは、その駆除が非常に困難であることです。
オキザリスは地下茎を伸ばす為、完全に根絶することは容易ではありません。
手で引き抜く作業は非常に手間がかかり困難ですし、化学的な除草剤を使用する場合でも、根絶には数回の処理が必要な場合があります。
また、再発の可能性も高く、駆除作業は大変な労力を要します。
庭や鉢植えにオキザリスを植える際には、その駆除の困難さを理解し、慎重に考える必要があります。
理由④ 総合対策外来種に指定されているから
オキザリスはその性質と生態系への影響から、総合対策外来種に指定されています。
上記でもご紹介した通り、オキザリスは急速に繁殖する性質を持っているので、他の植物の生態系に影響を及ぼす可能性があります。
また、オキザリスが繁殖する過程で、土壌の性質を変化させることも考えられ、これらの理由から総合対策外来種に指定されています。
オキザリスを植える際には、自身の住んでいる自治体に植えても良いか確認を取る、植えた後の管理に注意する等の対策が必要です。
理由⑤ 他の植物を撃退するほと増えすぎる
オキザリスはその驚異的な繁殖力により、他の植物を撃退し、急速に増殖することがあります。
それほどオキザリスは競争力が強く、これにより他の植物が圧迫され、生態系のバランスが崩れる可能性もあります。
オキザリスを育てる際は、他の植物のない場所で育てるようにしましょう。
オキザリスを撲滅・駆除方法は?
オキザリスの撲滅・駆除には、いくつかの方法があります。
以下ではオキザリスの撲滅・駆除方法について、いくつかご紹介します。
根から抜き球根を崩さないように掘る
オキザリスを根から抜き取る際には、球根を崩さないように慎重に掘ることが重要です。これにより、再生の可能性を最小限に抑え、効果的な駆除を実現することができます。
オキザリスは球根を持ち、土壌中に深く根を張るため、根っこから抜き取る際に球根が崩れると、その一部が残って再生する可能性があります。
そのため、球根を崩さないように丁寧に掘り起こすことが重要となります。
オキザリスを根から抜き取る際には、まず周囲の土を緩め、根元から十分な深さで掘り進めましょう。そして、球根を地面から引き上げる際には、球根が崩れないように注意深く作業を行いましょう。
根元からしっかりと抜き取ることで、再生の可能性を最小限に抑えることができます。
この方法により、オキザリスの繁殖を防ぎ、庭の管理を効果的に行うことができます。
除草剤を使って根まで枯らす
オキザリスを効果的に駆除する手段の一つとして、除草剤を使用して根まで枯らす方法があります。この方法で根から枯らすことで、オキザリスの成長を防ぎ効果的な駆除を実現します。
除草剤は、グリホサート系の除草剤を使用しましょう。
使用する際には、まずオキザリスの生育している箇所に均一に散布しましょう。
除草剤が根まで浸透するのに十分な時間を与え、オキザリスが十分に枯れるまで待ちます。
オキザリスが枯れたら、取り除いて処分しましょう。
除草剤を使用してオキザリスを根まで枯らす方法は、効果的な駆除手段の一つですが、環境への影響や安全性にも留意しながら、適切な使用方法を選択することが重要です。
防草シートで光を遮断する
防草シートを使用してオキザリスの成長を阻止する方法は、効果的な駆除手段の一つです。
防草シートをオキザリスが生育している場所に設置することで、光を遮断し新たにオキザリスの芽が出ることを防ぐことができます。
防草シートを使った駆除は、環境への影響が無く安全性も高いのでおすすめです。
種ができる前に除草する
オキザリスの種が撒かれる前に除草することは、効果的な駆除方法の一つです。
この方法は、オキザリスの種ができる前に、オキザリスを除草することで、新たなオキザリスの発生を阻止するというもので、比較的簡単に行えるのでおすすめな方法です。
適切な除草作業を行い、オキザリスの繁殖を抑制し、庭の管理を効果的に行いましょう。
オキザリスを植えるときに気をつけること
オキザリスを植える際には、以下のポイントに注意して植えましょう。
地下茎で増えすぎないように地植えしない
オキザリスは地植えした場合、地下茎で繁殖し、周囲の植物を圧迫する可能性があります。そのため、オキザリスを栽培する際には、できるだけ地植えはしないようにしましょう。
もしオキザリスを地植えする際には、庭や園芸の他の植物との距離を適切に確保することが重要です。
また、地植えする場所を選ぶ際には、地下茎が周囲に広がりすぎないように、シートなどを活用してスペースを区切る必要があります。
さらに、定期的にオキザリスが周囲に広がっていないかをチェックし、必要に応じて制御することが重要です。
適切な場所を選び、適度な制御を行うことで、オキザリスの増殖をコントロールし、庭や園芸の美しさを保つことができます。
こぼれ種で繁殖しないように花がら摘みをする
オキザリスの花がらを摘むことで、こぼれ種による繁殖を防ぐことができます。
この方法は、庭や園芸の管理にとても効果的です。
花がらを定期的に摘み新たな種子の散布を防ぎ、オキザリスの増殖を制御し、美しい庭や園芸を維持しましょう。
種が飛んで繁殖しないように土がある場所に置かない
オキザリスは花がらから種子を放出し、その種子が風に乗って周囲に散布されることで繁殖します。
鉢でオキザリスを栽培している場合、オキザリスの鉢を土のある場所に置くと、種子が土に落ちて発芽しやすくなり、繁殖してしまう可能性があります。
そのため、土のない場所に置くことで、種子の飛散と繁殖を防ぐことができます。
鉢植えでオキザリスを栽培する際は、置き場所に注意して栽培しましょう。
オキザリスは植えっぱなしでいい?
オキザリスは乾燥に強い植物なので、植えっぱなしにしても問題ありません。
しかし、日光条件が良くないと花を咲かせない場合もあるので注意が必要です。
また、寒冷地域の場合、霜などで枯れてしまう恐れがあるため、寒冷地域でオキザリスを栽培する場合は植えっぱなしは難しいかもしれません。
日光がきちんと当たり、寒すぎない環境であれば、オキザリスを植えっぱなしにしていても大丈夫です。
オキザリスの花が終わったらどうする?
オキザリスの花が終わった後は、適切な管理と処理が必要です。
まず、花が終わったら枯れた花を摘み取り、栄養が新しい花芽や球根の成長に向かうようにしましょう。こうすることで、オキザリスはまた美しい花を咲かせてくれます。
また、花が終わった後に、球根を掘り起こして保管するという処理も行うと良いでしょう。
この処理は、球根が増えすぎた場合などに有効的です。
オキザリスの鉢植えの育て方は?
オキザリスを鉢植えで育てる際は、適切な鉢や土、水や日光の管理が重要です。適切な大きさの鉢と適切な土を使用し、ほどよい日光が当たる場所に置くことで、健康的な成長を促し、美しい花を楽しむことができます。
まず、オキザリスにとって余裕のある大きな鉢を選びましょう。
次に、草花向けの培養土を用意し、鉢に植え付けます。
また、土は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせたものなどでも大丈夫です。
水やりは、土が湿りすぎないよう適度に与えましょう。
ただし、生育期と開花期には乾燥に注意して水をやりましょう。
ほどよい日向や半日陰の場所に鉢を置き完了です。
適切な育て方を行うことで、オキザリスを鑑賞する喜びを長く楽しむことができます。
まとめ
今回は、オキザリスを植えてはいけない理由や撲滅・駆除方法、植える時に気をつけることや育て方などについてご紹介しました。
オキザリスは、毒性や繁殖力の高さなどから植えてはいけないとされていますが、それらにきちんと対策を講じていれば植えることは可能な植物です。
オキザリスを植えるかどうか検討している方は、今回ご紹介したポイントに注意して植えてみてはいかがでしょうか。
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