楠（クスノキ）は、日本の伝統的な木であり、大きく立派なその姿は多くの人に愛されています。
しかし、楠を庭に植える際には多くの注意点があります。
今回の記事では、楠を植えてはいけない理由についてご紹介します。
さらに、楠を植える際に気を付けるポイントや、楠の花言葉、風水における意味についてもご紹介します。
楠に興味がある方や、庭に新しい木を植えたいと考えている方のお役に立てれば幸いです。
楠を植えてはいけない理由は？
楠を家の庭に植える際には、注意する点がいくつかあります。
以下では、楠を植えてはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
理由① 大きくなるから
楠を家の庭に植えてはいけない理由の一つは、その成長力です。
楠は成長力が強く数年で高さが３～10メートルに達し、最大で20m~40m以上にも大きくなります。
その為、植える場所が一般的な家庭の庭である場合、様々な問題を引き起こすことがあります。
例えば、隣家との距離が近い住宅では、楠が大きく成長すると隣家の日光を遮ったり、景観に影響を与えることがあり、隣人トラブルの元となりかねません。
楠を植える際には、庭のスペースや周囲の環境を考慮し、植える場所を慎重に選ぶことが重要です。
広い敷地や公共の場所であれば、大きく成長する楠の姿を存分に楽しむことができますが、一般の家庭の庭では適切な管理が難しいでしょう。
理由② 神社やお城に植えるものだから？
楠は神社やお城などに植えられていることが多く、楠を御神木とされている神社などもあります。
その為、楠は家庭の庭には適さないと考えられることもあるようです。
ただし、楠自体が絶対に神社などに植える樹木だと、決められているわけではない様です。
家庭に木を植える際には、家族の考えを尊重し、日常の生活に合ったものを選ぶと良いでしょう。
理由③ 落ち葉の掃除が大変だから
楠を家庭の庭に植えることで、落ち葉の掃除に手間がかかるという問題があります。
楠は常緑樹で、春になると古い葉が大量に散り始め、新しい葉へと入れ替わります。
この落ち葉が、庭や周囲のスペースを埋め尽くしてしまうことがあります。
その為、毎年楠の落葉シーズンになると、庭をきれいに保つために掃除が必要となり、時間と労力がかかってしまいます。
落ち葉がたまると庭の景観が悪くなるだけでなく、腐葉土化して地面に張り付きやすくなります。
また、落ち葉がたまることで、湿気がこもりやすくなり、カビや害虫の発生源となるリスクもあります。
庭を清潔に保ち、美しい景観を維持するためには、落ち葉の管理がしやすい木を選ぶことも重要です。
楠のように大量の落ち葉を落とす木は、広いスペースがある庭や、毎年掃除を行う時間に余裕がある方に向いている植物と言えるでしょう。
理由④ 根を張り巡らすから
楠は根を広範囲に張り巡らすため、家庭の庭に植えることで、様々な問題を引き起こす可能性があります。
楠の根が広く深く張り巡らすことにより、庭の他の植物の成長を妨げたり、根が家の基礎や配管に侵入し、損傷を引き起こすことが考えられます。
また、地下水道管や排水管に根が入り込むと、詰まりや破損の原因となり、修理費用がかかることもあります。
庭や家屋の構造物、インフラに対する楠の根の影響を考慮すると、楠を植える場所は慎重に選ぶ必要があります。
理由⑤ 撤去が大変だから
楠は一度植えると撤去が非常に困難なため、植える際には慎重に考える必要があります。
上記でもご紹介した通り、楠は成長力が強く、そして根が広範囲に及ぶため、一度植えてしまうと撤去が非常に難しい木です。
楠の根は深く地中に張り巡らし、周囲の地面や他の植物と絡み合うことがあります。
これにより、根を引き抜く際には大掛かりな作業が必要となり、場合によっては専門業者に依頼する必要があります。
楠を植える際には、その管理や撤去に関するリスクを理解し、慎重に検討することが重要です。
庭の空間や構造に合った適切な木を選ぶことで、将来的なトラブルを回避し、庭の維持管理を適切に行うことができます。
楠を植える時に気を付けること
上記では、楠を植えてはいけない理由についてご紹介してきましたが、
楠は決して植えてはいけない木では無く、適切な管理を行うことで植えることは可能です。
楠を植える際には、以下の点に気を付けて植えましょう。
剪定をする
楠を庭に植える際には定期的な剪定が重要です。
これにより、木の健康維持や美しい形を保つことができます。
まず、剪定の理由として、楠は成長が早く枝が急速に伸びるため、形を整える必要があります。
剪定によって余分な枝を取り除き、木のバランスを保ちます。
また、適切な剪定により、日光の透過や風通しを良くし、木全体の健康を促進します。
さらに、剪定により楠の枝が隣人の敷地へ侵入することも防げるため、適切なタイミングで剪定を行うことで、隣人トラブルを避けることもできます。
剪定を行うことで楠の魅力を最大限に引き出し、庭をより魅力的な空間にすることができるでしょう。
定期的に掃除をする
楠を庭に植える際には定期的な掃除が不可欠です。
これにより、落ち葉の管理や庭の清潔さを保つことができます。
楠は落葉期に大量の葉を落とします。
落ち葉を放置すると庭全体が散乱し、美観が損なわれることがあります。
その為、定期的な掃除により、落ち葉を片付けることで庭の清潔さを維持し、景観を良くし、地面も健康な状態に保つことができます。
楠を植えた際には、落葉期の落ち葉の掃除が不可欠です。
植える場所を考慮する
楠を庭に植える際には根が広がることを意識し、植える場所を考慮することが重要です。
これにより、将来的な問題を予防し、庭の構造や他の植物への影響を最小限に保つことができます。
楠の根は広範囲に及ぶ傾向があります。特に成長期や良好な環境下では、根が急速に伸びることがあり、周囲の植物や建物に影響を及ぼす可能性があります。
その為、楠を植える場所は慎重に選ぶ必要があります。
根がある程度広がっても良い、広い場所が植えるのが適しています。
根の管理については慎重さが求められますが、適切な対策を講じることで、将来的な問題を最小限に抑えることができるでしょう。
楠の花言葉
楠の花言葉は「芳香」です。
この花言葉の由来は、楠の葉や木から漂う甘い香りや、楠が香料としても用いられている樟脳の原料として使用されていることに由来しています。
植物を庭に植える際には、花言葉に込められた意味を理解することで、ガーデニングがより楽しくなるでしょう。
楠の風水は？
楠は風水的に、 成長や強さを象徴しているとされています。
また、楠は暖かさ・ポジティブさ・変化を表しているともされています。
さらに、北西の方角に植えることで、これらの風水効果を高めることができるようです。
風水の観点から楠を植える際には、そのパワーと意味を理解し、適切な位置に配置することが重要です。
まとめ
今回は、楠を植えてはいけない理由や、植える時に気をつけること、花言葉、風水などについてご紹介しました。
楠は、大きくなる特性や掃除に手間がかかる事などから植えてはいけないとされていますが、それらにきちんと対策を講じていれば植えることは可能な植物です。
楠を植えるかどうか検討している方は、今回ご紹介したポイントに注意して植えてみてはいかがでしょうか。
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